両親の離婚に振り回された体験談

私が28歳の時に両親が離婚しました。
私が小学生の頃から夫婦仲は悪く、原因は父の不倫だったので、私は全面的に母の味方をしていたことを覚えています。
二人が喧嘩したあとは母から「子供がいるからまだ離婚しない」と耳にタコが出来るほど聞かされていました。
私のためと思うなら早く離婚して欲しいと子供ながらに思っていました。

しかし、私が社会人になっても二人は離婚せず、家庭内別居のような状態でした。
私は、家の中の空気の悪さに耐えかねて一人暮らしを始めました。
結局、離婚の話しは父から切り出しました。

離婚に備えて何も準備していなかった母はパニックになり、私に泣きながら電話をしてきました。
これほど長い間離婚について考えてきたはずなのに、なぜ準備をしなかったんだろうと半ば呆れましたが、助けないわけにはいきません。
弁護士さんにお願いするにも初めての経験で、かかる費用や信頼できる人を探す方法にとても悩みました。
私が勤めていた会社の上司が親身になって相談に乗って下さり、弁護士を紹介してもらうことになりました。
費用は分割でも大丈夫と言って頂けて安心しました。

その後、弁護士さんからのすすめで母は家を出て婚費を受け取る生活が始まりました。
母が心配で、物件探しや引っ越し作業にすべて付き添いました。
何度か調停を繰り返し、慰謝料と年金分割を条件に離婚をすることになりました。
不倫の決定的な証拠があれば、慰謝料も増えたそうです。

現在は母も仕事を始め、安定した生活を送っています。
両親の不仲が子供の成長に与える影響は大きいです。
両親が離婚をしたことで、私自身もすっきりとした気持ちで二人に向かい合えるようになりました。